江東区立第三砂町小学校

小学校生活最後の宿泊行事、日光移動教室が終わりました。できなかったことができるようになったり、新しい感情が芽生えたり。体は急に大きくなりませんが、心はたった1度の出会いや体験で成長することがあります。多くのこどもたちが学年のテーマである「よく見て、よく聞いて、よく話し合って」楽しい二泊三日を過ごすことができたのではないでしょうか。この経験を生かして、残りの小学校生活をより充実したものにしてもらいたいと願っています。

雨の中の東照宮見学を終えた後、竹内物産店でおみやげを買いました。一人2,000円のおこづかいを握りしめて、誰に買おうかな？何を買おうかな？と真剣に悩む姿がほほえましかったです。中には2,000円ぴったり買った買い物上手もいました。

あいにく傘を差しての見学とな離ましたが、そこは世界遺産・日光東照宮。きらびやかな陽明門をはじめ眠り猫や三猿などの素晴らしい彫刻の数々は、雨が降っても色あせることなく多くの観光客を魅了していました。悪いことや人の欠点を見ない、聞かない、言わないことで争いを避けて平和に過ごそうという三猿の「見ざる、聞かざる、言わざる」の教えを学校でも広げたいと思いました。ご家庭でも、ぜひ！

大きな事故や病気、けがもなく3日目の朝を迎えることができました。日光最後の朝食は、ロールパン、いちごジャム、クリームシチュー、ブロッコリーとにんじん(マヨネーズ和え)、ミニトマト。雨が降っていて肌寒い朝にはぴったりの温かいクリームシチュー！おかわりはさらに熱々で、体が芯から温まりました。

2日目の夕食のメニューは、ごはん、焼きハンバーグケチャップかけ、フライドポテト、春雨・にんじん・小松菜(中華ドレッシング和え)、日光の揚げ湯葉スープでした。三砂小でも昨日(6/9)の給食に「湯葉入りすまし汁」が出ていたので、味の違いを想像しながらいただきました(おかわりのごはんは、もちろん大盛り)。たくさん残っていた中華ドレッシング和えの食缶も、最後は空っぽになり本日も完食！よく食べる三砂っ子を一目見ようとクワガタムシもやって来ました。

日光最後の夜は、レク係・肝試しチームによる「日光 のろいの館」。2階と3階の電気を全部して宿舎内を真っ暗にしたり、出発前に怖い話でビビらせたりして準備は万端。あっちから「きゃー！」、こっちから「きゃー！」と叫び声が止むことのない、それはそれは怖〜い肝試しをすることができました。大成功！

13:00頃に光徳牧場に到着し、駐車場で待機していたバスの中でお弁当をいただきました。ゴール手前で全員に「お弁当とアイスクリーム、ゴールしたら最初に食べたいのはどっち？」と尋ねたところ、お弁当派とアイスクリーム派はちょうど半々でした。光徳牧場オリジナルのアイスクリームはコク深く、歩き疲れた体のすみずみまで染み渡りました。ご褒美って大切！

雨が降ってくることを想定して途中の泉門池(いずみやどいけ)でお弁当を食べることを断念し、湯滝からゴールの光徳牧場まで一気に歩きました。都会とは違う澄んだ空気がおいしく、みずみずしい緑が心地よい湿地帯を友達とおしゃべりしながら歩いた1時間40分は、きっと大切な宝物になります。ちなみに、事前に購入した熊撃退スプレーも出番がなくてほっとひと安心です。

華厳の滝の次にやって来たのは日光湯元温泉の源泉地。あたり一面、硫黄成分のにおいが立ち込める源泉に10円玉を浸すと化学反応が起きて黒く変色します。その後、バスに戻る途中に草を食べている4頭の鹿に遭遇しました(最下段左右の写真、参照)。

湯ノ湖から流れ落ちる高さ約70m、長さ約110mの迫力ある湯滝をバックに行動班ごとに記念撮影をしました。さあ、ゴールの光徳牧場を目指して戦場ヶ原ハイキングがスタートします！